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Vol.45 多摩区散策

更新: 2012年08月14日

今回は、筆者の地元「川崎市多摩区」の散策です。
集合はJR南武線は宿河原駅。ここから多摩をぐるりと回ってみます。

まずは山へ

南武線というのは縦に長い川崎市を縦断する路線で、昔から多摩川沿いにあった工場へ向かう従業員を運ぶ路線だったそうで、いまでは大手企業の従業員を運ぶ路線になっています。
その1つがこの宿河原駅。
いまでは藤子・F・不二雄ミュージアムへの最寄り駅として観光客が行き来する姿もある駅です。

そこから少し山側へ向かって歩くと見えてくるのが二ヶ領用水。
昔、多摩川の水を田んぼへ行き渡らせるために、あの天下分け目の”関ヶ原の戦い”の3年前に測量が始まり、14年の歳月をかけて完成させた歴史ある、神奈川県で最も古い人工用水路です。今では両脇に植えられている桜並木が毎年春になると多くの観光客を呼んでいます。
今在は夏なので、青々とした葉っぱが日差しを遮るほどに生い茂ってます。

そこからすぐ目と鼻の先にあるのが「八幡社」です。
ここは登戸駅の北側に位置する「登戸稲荷八幡」の分社。もともとは多摩川の北岸にあったそうなのですが、 安政9年に流失してしまい、ここに移したそうです。
散策では毎回神社はお参りすることにしているので、参拝してから先に進みます。

ニヶ領本川

しばらく、山へ向かって歩いて行くと大きな川と道路にぶつかります。
道路は「府中街道」。
川は「ニヶ領本川」と言って先ほどの二ヶ領用水と同じく、多摩川の上河原堰から農業用水、工業用水として取水し、川崎市の誕生から今日までの発展を支えてきた川です。写真の五連の水門は、雨などで度々増水被害が多かったニヶ領本川を、直接多摩川へつなげる下水幹線用の水門だそうです。
※実はあとで調べてやっとわかりました。

過去の産物

今度は府中街道をしばらく北に歩いてみると、藤子・F・不二雄ミュージアムがあります。
その隣は、今は柵で仕切っていて入ることが出来ない区域があって、大きな階段が残っています。
筆者は当時を知らないのですが、ここが昔「向ヶ丘遊園」があった跡地。いまでは草も伸びきってしまってて、この階段だけが当時の面影を見ることが出来る場所になっています。
昔は、向ヶ丘遊園駅からここまでモノレールが走ってたそうですが、今ではその面影はどこにもありません。

初ニャンコ

その後、ちょっと脇道を入って住宅街に入ってみます。
すると細い路地が昔のまま残っていて、行った先がどん詰まりというところが沢山ありました。
逆にそんな道だからでしょうか、わがもの顔で散歩する猫が多くいました。

そんな猫たちを横目に、今度は山道へ入っていきます。

都会近郊のオアシス

ついたのは「生田緑地」です。

ここは多摩丘陵の一角、枡形山に作られた都市公園です。
2012年には入口に総合案内所として新しく「ビジターセンター」が完成。ここで広い緑地を理解したり、イベントなどの情報を確認することができるようになりました。
奥には民家園があり、山道を少し登ると枡形山の頂上で、展望台からは360度の眺望を見ることができます(今回は行きませんでしたが・・・)。

入口からしばらく奥に入って行くと、もうそこは別世界。
緑に囲まれたまさに山!
ぽっかりと開けた大きな芝生の公園もあります。そしてその脇にあるのが、これまた2012年に新しく作り直された「かわさき宙(そら)と緑の科学館です。

元々あった科学館とプラネタリウムが、大きく近代的に作り直されました。
筆者はリニューアルオープン時に撮影にもきました。
ここのプラネタリウムはプラネタリウム・クリエーターで有名な大平貴之氏の「MEGASTAR(メガスター)」があります。リニューアルにともなって新型が投入されていますよ。

ニャンコの出会い

時間もあまりないので、このあとは急いで向ヶ丘遊園駅方面へ向かいます。

こちらはスタートした宿河原のJRとは違い、小田急線です。
学生の街だけあって、駅の周りにはさまざまなお店があって賑わってます。この日も夏祭りに向かうのか、浴衣を着た女子がいっぱいいました。

そんな駅そばから一本また細い路地に入ってみると、やっぱりいました。
こちらでは春に生まれたであろう仔猫が少したくましくなってきた姿を拝むことができました。
親猫たちはお腹が空いているようで「ニャーニャー」とエサを催促してきましたが、仔猫たちは警戒しているのか、じゃれているのか周りを飛び回っていました。

このあと、一行はひと休みをしに小田急線沿線にある「喫茶ぽこ・あ・ぽこ」に入店。
サイフォンで淹れる美味しいコーヒーなどをいただいて束の間の休息。

そして今度は小田急線を跨いでみて反対側にも行ってみます。
するとこちらでものんびりと道路上でお昼寝中。
行き止まりで車が入って来ないので悠然と寝ています。近所の人たちに面倒を見てもらっているのでしょう。声をかけたら、ひょこっと起きがあって遊んでくれました。

多摩川

しばらくいくと、もう隣の「登戸駅」。
それを横目に南武線を越えて、そのまま多摩川の土手まで出てみます。

夏の夕暮れ、多摩川の土手では多くの学生たちがそれぞれの輪になってバーベキューなどに興じていました。その脇で転々と人間を観察している猫たち。

ここは有数の猫スポットで、夕方にもなるとたくさんの猫に出会えます。

カバンの中に猫エサを入れてたせいか、四方八方から猫が少しずつ群がってきてしまいました。
足にスリスリ寄ってくるだけでなく、匂いをかぎつけてカバンにまで手を伸ばしてくる始末。そこでエサをあげつつ、写真もバッチリ撮らせてもらいます。

猫のいる街は本当に人が穏やかな気がします。
猫も生き物ですから、そこはわかっていて暮らしやすい場所を選んでいるのでしょう。
土手を1つ越えただけで車の往来が凄まじい通りですが、猫たちは決してそちら側には行かないようです。また、この土手にはお店もあるので、そこでエサももらえているのでしょう。

この日もブラッシングに来た男性とも出会いました。
以前エサを持ってきているおばさんも見かけましたし、大事にされてるのがよくわかります。

ひとしきり猫と戯れた一行は登戸駅方面に戻り、駅前商店街にある「そば処 甲州屋」で軽く夕飯を食べたあと、本日は登戸駅で解散。
JRと小田急線で皆それぞれの方向に帰って行きました。

経路マップ

今回の散策の経路マップです。


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