MASTER OF RESTORATION
全国の寺院・仏壇を蘇らせる
「洗い」の技が、一基のお位牌に宿る。
寺院の須弥壇(しゅみだん)の修復も手掛ける工場風景
伝統を繋ぐ「職人集団」
オクヤマ仏壇店の修復を担うのは、金箔・塗装・組立の各専門職人が揃う本格的な製造工場です。お寺様の本堂や数十年・百年とお参りされてきたお仏壇を、一度全て解体し、新品同様の輝きを取り戻す「洗い」の技術を極めています。
日本全国から届くご依頼に対し、木材の歪み、ネズミによる傷、剥がれた漆や金箔の一つひとつに向き合い、先祖代々の想いを未来へと繋いでいます。
1. 解体と3回の水洗い
全てのパーツを細かく分け、生地が出るまで徹底的に洗い流します。古い塗料や汚れをリセットする、最も重要な工程です。
2. 数ヶ月に及ぶ「乾燥」
洗ったパーツを濡れたままにせず、時期に合わせて2〜3ヶ月じっくり乾燥させます。急な乾燥による板の曲がりを防ぐための忍耐の工程です。
3. 木地の補修と下地作り
乾燥後に生じた曲がりや、長年の傷をパテ等で補修。シーラーで下地を固め、再び強固な塗装膜を作る準備を整えます。
「文字を消す」という精密な仕事
お位牌の文字消しは、単なる研磨ではありません。古いお位牌は表面が経年変化でざらついています。その肌をいかに滑らかに再生し、元の塗りの色(その位牌専用に作った、保管のきかない一点物の塗料)を合わせられるかが、職人の腕の見せ所です。
仏壇の洗いで培った「木地を見極め、色を再現する」技術があるからこそ、消した跡が分からない、美しい仕上がりをお約束できます。
寺院の荘厳を蘇らせる、唯一無二の技
私たちの技術は、お位牌やお仏壇に留まりません。寺院本堂の須弥壇(しゅみだん)や柱、複雑な彫刻が施された木花の修復など、歴史的価値のある建造物の再生も担っています。
写真は、長年の煤(すす)や汚れで輝きを失っていた寺院の道具を、金箔の押し直しと漆塗りによって劇的に蘇らせた事例です。この「本物の修復」を追求する姿勢が、お客様の大切なお位牌一つひとつの作業にも息づいています。
修繕を終え、本来の輝きを取り戻した寺院内観
修復実績:Before & After
経年で傷んだ卓も、漆と金箔で美しく再生
繊細な彫刻部分まで、丁寧に箔を押し直します
刷毛による漆塗り
一枚ずつ金箔を置く
鏡面のように仕上げる